連載(4/4) 副詞「就」を完全マスター! 関係副詞編
edit公開日:2023年05月16日
person 執筆者:張 婷婷
連載 副詞「就」を完全マスター!の第四回目の記事(関係副詞編)になります。
連載記事一覧
- 連載(1/4) 副詞「就」を完全マスター! 時間副詞編
- 連載(2/4) 副詞「就」を完全マスター! 語気副詞編
- 連載(3/4) 副詞「就」を完全マスター! 範囲副詞編
- 連載(4/4) 副詞「就」を完全マスター! 関係副詞編(本記事)
1. 関係副詞
関係副詞とは、接続詞の役割をする副詞のことです。 関係副詞としての「
」は前の文を受けて結論を示すために使われます。1-1. …ならば、…だ
ある条件や状況によって自然にそうなることを表します。
前文には
がよく用いられます。
如果(もしも…なら、…だ)
もし仕事が終わらなければ、残業しなければならない。
もし自分の車があれば、どこに行くのにも便利なのだが。
もし明日雨だったら、私は行かない。
既然(…した以上は,…したからには)
問題がすでに発生してしまったからには、何とかして解決しなければならない。
こうなってしまった以上、私たちはもう何も言わない。
結婚した以上は、互いに気をかけ、助け合わなければなならない。
只要(…した以上は,…でさえあれば)
「
」に続く部分は,後の文を成立させるための必要条件を表します。
先生が反対でないのであれば、私も問題ありません。
努力しさえすれば、良い成績を得ることができる。
製品が不合格であれば、必ず返品しなければならない。
1-2. 容認することを表す
二つの同じ言葉の間に置いて容認することを表します。
Aしてしまったら(仕方ない)
A +
落として壊してしまったのだから、しょうがない。
失くした物はしょうがない、これから気をつけてください。
不合格はしようがないです。今度またもう一度参加して下さい。
2. まとめ
本連載では副詞としての「
」を網羅的に紹介しました。2-1. 学習のヒント1
用法が多すぎるので、先に慣用表現から覚えてもいいでしょう。例えば、
- 一…就
- 如果…就…
- 只要…就…
2-2. 学習のヒント2
また
を無理に日本語に翻訳しようとしている学生さんをよく見かけます。文字単体で一致する日本語を探すのではなく、文全体でみたときのニュアンスを理解するようにしましょう。
ニュアンスを学習するためには複数の例文で練習することが上達への近道です。
このため本連載では、一つの用法に対して複数の例文を示してきました。皆さんの学習の一助となれば幸いです。