本記事のテーマである「
动不动就
+動詞」は
「~しやすい」、「~しがちだ」の意味をもつ固定表現です。日常会話だけでなく、中国語検定試験でも頻出の表現となりますので、しっかり勉強していきましょう。
1. 構文
次の構文と使用時のポイントを覚えて置きましょう。
構文
动不动就+動詞
~しやすい、~しがちだ
Point
話者が望んでいないネガティブな意味を持つ動詞を置きます。
2. 発音
発音については少し注意が必要です。
「不」のもともとの発音は四声(
不
)ですが、
「A不A」という構造における「不」は軽声(
不
)
になります。
(軽音:低く、弱く、短くに発音すること)
3. 例文
例文を見ていきましょう。
动不动就の直後に来る動詞の意味に注目して下さい。
例文
我以前动不动就感冒,现在因为经常锻炼已经好多了。
以前は時々風邪を引いていましたが、定期的な運動のおかげで今ではずっと良くなりました.
例文
她和丈夫吵架的时候动不动就提离婚,现在真的离婚了。
彼女と夫が喧嘩したとき、彼女はいつも離婚を申し立てていましたが、今では本当に離婚しています。
例文
我妹妹脾气不好,动不动就生气。
妹は気性が荒く、ついつい怒鳴ってしまう。
例文
我非常喜欢在日本的生活。但是日本动不动就地震,有点害怕。
私は日本に住むのがとても好きです。 でも日本は地震がよくあって、ちょっと怖いです。
动不动就の直後に来る動詞を見てみると、以下のように全てネガティブなイメージを持つ動詞になっています。
-
感冒
: 風邪を引く
-
提离婚
: 離婚を申し出る
-
生气
: 怒る、怒鳴る
-
地震
: 地震が起こる
4. 誤用例文
間違った使い方
孩子不知道哪一个事情是好的,哪一个是不好的。他们动不动就玩。
誤用例文の引用元 HSK动态作文语料库2.0版 (外部サイト)
上記の誤用例文では、动不动就の直後に遊ぶを意味する動詞玩が置かれています。子供が遊ぶことはマイナスイメージのことではありませんから、文全体の意味が通らなくなってしまいます。
この誤用例文の筆者が本当に言いたかったことは定かではありませんが、おそらく「~しやすい」、「~しがちだ」から比較的意味の近い「いつも~する」、「ただ~する」と転用したかったのでしょう。もしそうだとすれば、以下のように言い換えることで、文全体の意味が通ります。
例文
孩子不知道哪一个事情是好的,哪一个事情是不好的。他们就知道玩。
子供は何が良いことで、何が悪いことか知らない。ただ遊んでいるだけだ。
5. まとめ
この記事では、「
动不动就
+動詞」について解説しました。
日常会話でもよく使用する表現ですが、使いどころには気をつけて下さいね。